製鋼用電気炉設備は、技術革新によってその能力を大幅に向上させています。
SECは長年にわたりこの分野の排ガス処理設備で培ってきたノウハウを活かし、設計、製作、品質管理、現地工事まで、一貫して取り組みます。
フロー図
製鋼用電気炉は、鉄スクラップを電気の力で溶解し、鉄鋼製品へと再生します。
SECの排ガス処理設備は、この溶解時に発生する排ガスを処理します。
排ガス処理は2系統に分けて行われます。
電気炉製鋼の排ガス処理設備には、以下の機能があります。
【ダストの捕集】 | 排ガス中のダストを大気中に放出しないよう、集塵機で確実に捕集します。 |
【排ガスの冷却】 | 高温の排ガスを、集塵機に適した温度まで冷却します。 |
【ダストの再利用】 | 捕集したダストは再処理されるため、集めて粒状に加工し、搬出します。 |
ダスト払落しの方式はリバース式、バルスジェット式に対応し、排ガス性状、設置スペース等の条件に最適な方式を提案します。処理風量は中型では3000m3/minクラス、大型では10000~20000m3/minクラスの実績が豊富です。
電気炉製鋼の現場では安全・健康を第一とされ、作業環境改善のニーズが高まっています。排ガス処理との関係では、ダストが工場内に漏れあふれることを防ぐ必要があります。SECは効率的な集塵方法の策定、機器能力・構成の見直し等により、作業環境改善を提案します。
電気炉製鋼および排ガス処理では、大量のエネルギーを使用します。SECでは主に電気使用量の削減に着目し、機器の高効率化、運転方法の効率化により、省エネ化を提案します。
SECの設備は、古いものは1970年代に納入したものが現在も稼働しています。今後も長く使っていただくために、SECでは部分的な修繕、取替えを提案します。またその際、現在の基準、ニーズに応じた改善も提案します。
必要な機器の設計は、SECの設計スタッフが担当します。その後、製作管理スタッフと自社工場が一丸となり、製品の製作を進め、出荷前には品質管理部門が品質を確認します。現地工事ではSECの工事スタッフが工事計画から現場管理まで行います。設計から現地工事まで、一貫してSECの技術力で対応します。
設備機器は、安全・正確に稼働し、使いやすいことが必要です。このためには、電気計装機器の計画が重要になります。SECでは運転方案の策定、電気・計装機器構成の策定、制御盤・動力盤の仕様策定から設置工事、電気配線工事の計画・管理まで、一貫して対応し、安全・正確で使いやすい設備を提案します。
お客様のご要望が明確な場合はもちろん、そうでない場合でも、SECのスタッフがご要望や問題点をヒアリングし、仕様を策定する段階からお手伝いします。そこには営業スタッフだけではなく、必要に応じ設計、製作、工事のスタッフも立会い、いわばお客様と一緒に設備を作りあげます。
SECの技術は、電気炉製鋼の溶解時以外にも、また排ガス処理以外にも、様々な場面で活用されます。
求められる機能・性能は場面によって全て異なりますが、一つひとつ提案します。
排ガス中の有害成分を除去する必要がある場合、排ガス搬送の途中に薬剤(粉体)を吹き込みます。また排ガスの臭いを除去・軽減する必要がある場合などは、薬液を噴霧する装置が有用です。
機械設備の潤滑のため、または設備と製品の間の潤滑のため、油を送る装置を提案します。